京都のお伊勢さん
第23代顕宗天皇の御代(485-487)に創建された伝わる。天智天皇が神田を寄進し、鎮座の山を日御山と名付けた。徳川家康が社領を寄付、後水尾天皇等からも寄進があり社殿が再興された。
明治維新までは、粟田口神明宮や恵美須谷神明宮と呼ばれ、東海道中の安全祈願や伊勢神宮の代参(京都のお伊勢さん)としてにぎわった。
山頂に玉垣に囲まれた鳥居が伊勢神宮のある南東に向き建つ、伊勢遙拝所がある。反対方向には、平安神宮の大鳥居が見える。

内宮と外宮
内宮は、皇室の祖神、天照大神、航海守護の神、三女神(多紀理毘売命・市杵島姫命・多岐都比売命)を祀る。
外宮は、天照大神より三種の神器を受けて天下を治めた神、天津彦彦火瓊瓊杵尊、天地開闢の最初に現れた天之御中主神を祀る。

天の岩戸
くぐり抜けると罪や穢れが清められ、厄が落とされ運が開ける節分の「ぬけ参り」が知られている。内部の戸隠神社には天手力男神を祀る。
神馬舎は、寛文8(1668)年、徳川家から寄進された神馬の像を祀る。
ある時、前足を一歩踏み出した跡が見つかり、その後すぐに戦争が起こったことから、国の一大事を知らせると伝わる。
朝日泉(御井神社)は、水波能売命神を祀る。清和天皇の御代(貞観年間)に疫病が流行り、神のお告げでこの清水を与えたところ疫病が治まったことから朝日泉となずけられた。この霊泉は京の名泉の一つ。

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