東寺(金堂)【南区】

お寺

金堂(国宝)

位置や規模が創建当時のままで、諸堂の中で最初に建設が始まる。空海に下賜された弘仁14(823)年頃には完成した。
現在の金堂は、慶長8(1603)年に豊臣秀頼が再建しており、和様・唐様・天竺様を折衷した桃山時代の仏寺建築となっている。
裳階(もこし)の正面中央が一段高いのは、外観に変化を持たせて、奈良大仏殿に真似ている。
外から仏様のお顔を拝めるような観相窓(かんそうまど)があるが、薬師如来の大きさと合わない。

薬師三尊(重文:桃山時代の仏師康正作)

官寺であったため、金堂には薬師如来を祀っている。薬壺を持たず台座が裳懸座(もかげざ)の古式の像である。
光背に七仏の化仏を配する七仏薬師如来、脇侍に日光・月光菩薩立像を祀る。
中尊の台座周囲に十二神将が配される珍しい形。

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